【よくわかる】全日本ペン書道展-出品から賞状を受け取るまでの流れを紹介-

2021年8月28日土曜日

書道展 日ペン

書道の世界には様々な展覧会(書展)があります。

私は今回、日ペンが主催する展覧会「全日本ペン書道展」に参加したので、出品方法や展覧会当日の様子について、体験談を交えて紹介します。

全日本ペン書道展(ペン展)


全日本ペン書道展(ペン展)とは

日本ペン習字研究会が主催する硬筆(ペン字)の展覧会です。

例年7月下旬か8月上旬頃に、東京都内の会場で開催されています。

展覧会では作品の展示だけでなく、審査や受賞も行われています。

応募のきっかけ

私は日ペンの通信講座を受講していたので、SNS(X 旧Twitter)で日ペンをやっている方と交流があります。

そこで流れてきたペン展への参加を呼びかけるツイートに興味を惹かれ、今回の参加を決めました。

まずは募集要項をチェック

募集要項は「がくぶん」のホームページと日ペンの競書誌「ペンの光」にそれぞれ掲載されます。

私が調べた時(1月頃)には、まだホームページに要項が出ていなかったので、ペンの光2月号を購入して確認しました。

ペンの光2月号
ペンの光2月号

すると、ペン展は基本的に競書誌「ペンの光」に出品している人向けの展覧会であること、出品する作品の課題は自運創作部、臨書部、規定部、漢字部、かな部、筆ペン部、手紙文部、通信教育部などの部門に分かれており、日ペン通信講座を受講中(もしくは修了生)の方は通信教育部に出品できることがわかりました。

私は通信講座の卒業生なので、この部門に出品することにしました。

出品料は3080円です。

出品方法

通信教育部門はハガキ大の作品になります。

まず100円ショップで無地のハガキを用意。

そして要項に掲載されている課題を拡大コピーして原寸大の見本を用意します。

コピーした原寸大お手本
コピーした原寸大お手本

見本をハガキに清書して完成です。

清書した課題
清書した課題

締め切りは5月上旬。

ギリギリまで粘りました。

出品作品セレクションの様子
出品作品セレクションの様子

出品表を記入して作品と一緒に郵送します。

ペン展出品表
ペン展出品表

ちなみに出品表にある「書き出しの5文字」のところでちょっと迷ったので調べてみたんですが、ここは課題文章冒頭の5文字を書くらしいです。

私の課題は写真の通りなので「どこやらで」と書いて提出しました。

※ちなみに課題の提出にあたり、講習会で作品の添削をしてもらいました。その時の体験は以下の記事にまとめていますのでよかったらこちらもご覧ください。

結果発表

6月中旬、日ペンから結果が郵送されてきました。

ペン展 審査結果

結果は金賞。

初めての出品でしたが、入賞できてよかったです。

ちなみに賞の順番は会長賞や文部科学大臣賞など、日ペン関係者・ペン展後援者の名前がついた賞に続き、特選、金賞、銀賞、秀作の順になっています。

振り込み用紙が同封されていたので、指定された期日までに郵便局で出品料を払いました。

他にもこのようなハガキが2枚同封されていました。

同封されていたペン展のハガキ
同封されていたペン展のハガキ

来場予定の日時にチェックする欄が設けてあったので、「当日来場する時はこのハガキで事前申し込みが必要なのかな?」なんて思っていたのですが、日ペンに問い合わせてみたところ、これはペン展に友人を招待する時に使うハガキとのこと。

なるほど。

このハガキを使えばペン展への案内がスムーズにできますね。

また、当日の来場については申し込み不要、開催時間内であれば出入りも自由とのことでした。

せっかくなので、当日も会場に足を運んでみることにしました。

展覧会当日

今回は大田区産業プラザPiOが会場でした。

京急蒲田駅から降りてすぐの所にあります。

ペン展会場「大田区産業プラザPiO」
大田区産業プラザPiO

当日の会場はこんな感じでした。

会場入り口
会場入り口

まずは自分の作品を探します。

通信教育部のブース
通信教育部のブース

ありました。



金賞という結果はわかっていましたが、会場で改めて確認すると感慨深いものがありますね。

その後は会場内を散策。

物販ブース
物販ブース

資料展示ブース
資料展示ブース

日ペンの歴史
日ペンの歴史

毛筆作品ブース
毛筆作品ブース

授賞式会場
授賞式会場

他にも初心者の方から上級者の方まで様々な作品のブースを拝見し、刺激をもらいました。

作品返送

ペン展が終了してから2週間後、出品していた作品が返送されてきました。

返送されてきた作品
返送されてきた作品

賞状も同封されていました。

全日本ペン書道展 表彰状(金賞)
ペン展 表彰状

賞状をもらうとやっぱり嬉しい。

ペンの光10月号(特集号)に掲載

ペンの光の10月号は全日本ペン書道展特集号になっています。

ペンの光10月号(特集号)
ペンの光10月号(特集号)
普段のものよりちょっと分厚くなっています

入賞者はこの特集号にも成績が掲載されます。

ペンの光に掲載された成績
このように掲載されます
成績が掲載されるので来年へのモチベーションも上がります。

まとめ

今回、はじめてペン展に参加し、入賞(金賞受賞)することができました。

初めての出品で色々不安なこともありましたが、入賞できて嬉しかったし、自分の字に少し自信を持てるようになりました。

独学でやっていると自分の作品を見てもらえる機会は少ないので、こういう機会は貴重です。

また私は今回、ペン展の要項を入手するためにペンの光2月号を購入したんですが、これがきっかけでペンの光を定期購読するようになりました。

毎月の競書課題に挑戦することで、少しずつ実力もついてきている気がします。

展覧会への参加と競書誌の購読。

成長するきっかけを与えてくれた日ペンの先輩に感謝です。

もっと練習して来年のペン展ではさらに上の賞を狙いたいですね。

マイペースだけど貪欲に頑張っていこうと思います。

それでは今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。






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プロフィール

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桐敷たかを
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名前:桐敷たかを
ペン字通信講座とペン字上達法の研究が趣味。

硬筆・毛筆書写技能検定1級合格を目指しています。

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