ペン習字の学習に競書誌を利用するべきか否か。
悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私は悩みながらも競書誌の購読を開始し、1年間継続することができました。
1年間購読した競書誌(ぺんの光) |
そこで、今回は1年間継続してわかった競書誌を利用するメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。
競書誌を利用するメリット・デメリット
メリット①字が上手くなる
競書誌を購読すると毎月課題を清書して提出することになります。
集中して臨書(見本を見ながら書くこと)を繰り返すことで毎月少しずつ書く能力が向上していきます。
また課題を作成するにあたって先生に添削を依頼することもあります。
添削を依頼し、指摘を受けた箇所を修正することで、きれいな字の形を学習することができます。
参考までに私が競書を始めて間もない時に書いた作品と、1年後に書いた作品を比べてみました。
ビフォーアフター 左が競書を始めたばかりの頃に書いた作品、右が1年後に書いた作品 |
1年後に書いた作品の方がバランスや線質が良くなっていることがわかります。
競書誌を利用してコツコツ練習を継続していくことは上達の近道になります。
メリット②昇級するとモチベーションが上がる
課題を提出すると競書誌を発行している団体から級位・段位が与えられます。
毎月の課題にコツコツ取り組んでいると級位・段位が上がってくるので、これが練習を続けるモチベーションになります。
私は実際に1年で10級から5級まで昇級することができました。
名前の上に○がついているのは昇級の意味 (5級に昇級) |
また、出品した作品には順位がつけられ、上位の作品は写真版として誌上に掲載されます。
私も1年で3回掲載されました。
これが嬉しいんです。
このように競書誌を利用すると昇級や写真版を目指して練習を頑張る意欲が湧いてきます。
モチベーションを上げたい方にはおすすめです。
メリット③ペン字仲間と出会える
競書課題をSNSにアップしたり、競書誌のタイトルで検索をかけたりすると、同じ競書誌に出品している仲間と出会えることがあります。
ペンの光6月号届きました。
— 桐敷たかを@文字年齢5才 (@takaobiisiki) May 21, 2021
初投稿した課題が掲載されていました。
これは嬉しいですね。
これからも頑張ります(^^)#ペンの光 pic.twitter.com/wgX7aHK7Gb
教室に通っていなくても、今の時代はSNSを利用してペン字仲間と出会うことが可能です。
ペン字仲間を探している方はSNSで人気のある競書誌を選んで購読してみるといいかもしれません。
デメリット①1つの字形にとらわれてしまうリスクがある
流派や団体により様々な字形がありますが、競書誌で課題を提出する際はその競書誌を発行している団体の字形で書くことになります。
そうすると、その字形で書くスキルは磨かれていきますが、他の字形に対し違和感を感じるようになってしまうかもしれません。
思考が1つの価値観で凝り固まってしまうと、視野が狭まり、成長もある程度のところで頭打ちになってしまいます。
競書を利用するときは他流派の字形や価値観も尊重できるだけの余裕を心の中に持っておきましょう。
デメリット②昇級が停滞するとモチベーションが下がる
競書をやっていると昇級が停滞しスランプに陥ってしまうこともあります。
私も2ヶ月連続で昇級できなかったことがあり、その時はひどく落ち込んでしまいました。
名前の上に○がないので昇級ならず、、、 これが続くと凹みます |
昇級することは当たり前ではないので、ちょっとやそっとじゃへこたれない心の強さが必要になります。
デメリット③お金がかかる
競書誌は1冊600〜1000円ほどするので、これを毎月購入すると年間10000円程の出費になります。
また誌代以外にも添削・昇段試験・展覧会への出品などで費用がかかる時もあります。
決して安い金額ではありませんが、上手くなるための必要経費と考えましょう。
まとめ-競書誌は利用する価値あり-
今回、競書誌を利用するメリット・デメリットについて紹介しました。
競書誌の利用にはメリット・デメリットの両面がありますが、練習を継続するモチベーションが得られる、仲間と出会うきっかけになるなど、特に独学の方にとってはメリットの方が大きいと思います。
もし競書誌を購読するかどうか迷っている方がいましたら、思い切って挑戦してみることをお勧めします。
今以上にペン習字が楽しくなると思いますよ。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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