【書道で認知症を予防する】脳を元気にする「脳トレ書道のススメ」

2022年3月4日金曜日

市販テキスト 認知・脳トレ

「脳トレ書道のススメ-脳を元気にしたいなら筆で書く-」

というタイトルに惹かれて、書道が脳トレになるという内容の本を購入しました。

なぜ書道が脳トレになるのか?

今回は本を読んで学んだことを書いていこうと思います。

脳トレ書道のススメ

先日、いつもの本屋で気になるタイトルの本を発見。

脳トレ書道のススメ
脳トレ書道のススメ

「書道」に関する部分は青山浩之先生、「脳科学」に関する部分は福山秀直先生(京都大学医学研究科附属高次脳機能総合研究センター)が監修しています。

前書きを読んでみると、
・書道の魅力は上手く書くことだけではない
・字を書くことは脳の色々な部分を活性化させる
・書道が脳を元気にする
など、興味をそそるワードが、、、

もう速攻でレジに向かっていました。笑

家に帰ってじっくり読んでみましたが、読み込むほど勉強になるいい内容でした。

今回は本の中から特に印象に残った部分を3つほど、私なりの解釈も交えながら紹介していきたいと思います。

書道が認知症予防になる理由

1つ目は書道が認知症予防になる理由について。

この話は神経細胞の仕組みから説明されていました。

脳の中には情報を伝達するニューロンという神経細胞がある

ニューロンのイメージ
ニューロン

ニューロンは筋トレと同じで、使えば使うだけ活性化し、使わないと鈍くなる性質がある

そしていわゆる脳トレというものは、このニューロンを活性化させることなんです。

とのこと。

なるほど。

ではどうすればニューロンを活性化させることができるのかというと、

ニューロンを活性化させるには楽しいと思える活動(快感)が必要

ニューロンが活性化する仕組みは

楽しいと思える活動を行う
脳内にドーパミン(快感をもたらす神経伝達物質)が放出される
やる気・意欲が向上する
快感を求めてさらに積極的に行動する

このスパイラルに入ることでどんどん脳が活性化していくとのことでした。

確かにやりたくもないこと(例えば計算プリントとか)をやらされるより、自分の意思で楽しいと思える活動をしていた方が脳も活性化しそうですよね。

ちなみにこの理論だと楽しいと感じられる活動であれば何でもいいということになりますが、本書のテーマが「書道で脳トレをする」ということなので、楽しいと思える活動の一例として書道が紹介されています。

ここまでの話は脳活ペン字練習帳にも似たようなことが書いてあったのでリンクを貼っておきますね。

書道をする時の脳活動

2つ目は読み書きする時の脳活動について。

人間の脳って高度に発達していると思うんですけど、それでも読み書き専門に機能する特定の領域みたいなところはないんだそうです。

ではいったいどうやって読み書きをしているのかというと、視覚を司る領域や聴覚を司る領域など、脳のあちこちの機能を総合的に活用することで、それを可能にしているとのこと。

書道をする時の脳
脳のイメージ

脳のあちこちの機能を使うということは、脳の広い範囲を活性化できるということになるので、書道は脳トレに適した作業なんですよーとのこと。

筆を使って書くメリットについて

3つ目は本のタイトルにもなっている「筆で書く」ということについて。

福山先生は脳トレ的な効果を高めるために筆を使うことを推奨しています。

どういうことかというと、

まず、人が字を覚えようとする時、脳はその字の形や言葉の意味だけでなく、筆順やペンの動きなど、言うなれば「ストローク」についても、体性感覚的に記憶しているらしいんですね。

私も字の形を思い出そうとする時、目の前の空間に指で字を書きながら(筋肉が覚えている動きの感覚をヒントにしながら)記憶を引き出したりするので、これはその通りだなーと思ったんですが、

この「ストローク」の感覚って、ペンで小さく書くよりも、筆で大きく書いた時の方がはっきりと認識できるんだそうです。

字を大きく書いて「ストローク」をはっきり認識した方が、文字を覚えたり、脳活動を高めたりしやすいので、筆を推奨しているとのこと。

この方法は字を覚えられない子供にも有効らしいです。

んー書道って深いですね。

「一文字書道」が脳を活性化

ということで上記のポイントを意識しながら実際に脳トレ書道に挑戦してみました。

青山先生によると、脳トレ書道は腕全体を使って一画一画のストロークを体感することが大切になるので、半紙サイズに漢字一文字を大きく書くのがオススメなんだそうです。

またその際、今日の一文字を自分で考えると脳トレ効果が期待できるので、「その日の気分」「季節を表す言葉」などテーマを決め、自分の一文字を探してみましょうとのこと。

そして私が書いたのがこれ。

一文字書道「木」
「木」

これを書いた理由は「今日はなんとなく右払いを書いてみたいなー」と思い、一番最初に思い浮かんだ字がこれだったからです。

書いた字を観察してみると、「一画目の起筆の角度が45°になってないなー」とか、「右払いの形がよくないなー」とか、「字が少し小さかったかなー」とか色々直した方がいい部分も見つかりました。

こうやって見直しをするのも脳トレに良さそうですね。

趣味を楽しみながら脳トレができる「脳トレ書道のススメ」、お勧めです。

脳トレ書道のススメ―脳を元気にしたいなら“筆で書く”1320円
  ※価格が異なる場合があります。最新の情報はサイトをご参照ください。



「脳トレ書道トレーニングブック」

ちなみに脳トレ書道にはトレーニングブックもあります。

脳トレ書道のススメ トレーニングブック
脳トレ書道のススメ トレーニングブック

こちらでは青山浩之先生が書道に関する実践的な内容を解説してくれています。

脳トレ書道のススメ トレーニングブック 内容
中身はこんな感じ

書道をやったことがない人も、このトレーニングブックがあれば一文字書道をより楽しめるようになると思います。

こちらもオススメです。

脳トレ書道トレーニングブック 1320円
  ※価格が異なる場合があります。最新の情報はサイトをご参照ください。


まとめ

今回は書道が脳トレになるという「脳トレ書道のススメ」を紹介しました。

今までの私は、ただ「きれいな字を書きたい」という気持ちだけで書道をやっていました。

それはそれで十分楽しかったんですが、これからは脳トレ的な効果も意識しながら、今まで以上に書道を楽しんでいこうと思います。

また、この本を読むことで人が字を書く時にどのように脳を働かせているのかなど、書道に関する幅広い知見を得ることができました。

またこれからも関連する書籍を読んで、書道に対する理解を深めていきたいと思います。

それでは今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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桐敷たかを
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名前:桐敷たかを
ペン字通信講座とペン字上達法の研究が趣味。

硬筆・毛筆書写技能検定1級合格を目指しています。

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