【検証】書道用机の高さはどのぐらい?→3パターンを比較しました

2020年4月13日月曜日

環境・道具

こんにちは。

桐敷たかをです。

私は字を書く時、道具にこだわったり、補助線を引いたり、少しでも上手く書けるように工夫をしています。

そして最近気にしているのは机の高さです。

机の高さは作業姿勢に影響し、作業姿勢は書く字に影響するので、きれいな字を書くための重要な要素になると思います。

みなさんどうやって机の高さを決めていますか?

一般的な家庭用テーブルであれば、(身長×0.55)÷3という計算式を用いることが多いみたいですね。

でも、人によって座高や腕の長さなど体格の違い、また姿勢の癖などもあるため、一概にこの式を当てはめればいいとは言えません。

そもそも字を書く姿勢に適したテーブルの高さを求めている式ではなさそうですし。

テーブルと椅子の高さ選びに用いられる一般的な計算式

何か書道机の高さを決める基準みたいなものがあるといいですよね。

そこで今回は、書道やペン習字をする場合、机の高さはどのぐらいがいいのか、実際に検証してみることにしました。

分析方法

実際にテーブルの高さを変えて字を書き、その時の姿勢と字の書きやすさを分析します。

机の高さは①肘より低い、②肘と同じ、③肘より高いの3パターンを用意しました。


テーブルの高さが作業姿勢に与える影響(ペン習字)

※肘の高さは普段字を書くときの姿勢(背筋を伸ばして肩を適度にリラックスさせ、軽く前傾した姿勢)を基準にしました。

結果

分析した結果は以下のようになりました。

①肘より低いテーブル

腰が丸まり、猫背の姿勢になりやすい。腰が疲れる。

上半身の体重が腕にかかるため、腕全体が力んでしまい手首や指がなめらかに動かない。

後頭部から重力がかかり、首の後ろが疲れる。肩が凝る。

②肘と同じ高さのテーブル

骨盤を起こした真っ直ぐな姿勢をとりやすく、多少前傾姿勢になっても腰が丸まりにくい。

腕の重さだけを適度にテーブルが支えてくれるので、肩から腕にかけてリラックスした姿勢をとることができ、手首や指が動かしやすい。

③肘より高いテーブル

腰が反りやすい。腰が疲れる。

肩が上がるので肩が凝る。

肘が開きやすい。
※青山浩之先生の「大人の美文字が書ける本」によると両腕は45°(ハの字)がいいとのことですが、この高さでは45°より浅くなります。

まとめ

今回は上手に書ける机の高さについて考えてみました。

今回の実験では②の肘と同じ高さが一番書きやすかったのですが、毛筆など肘を浮かせて書く場合は肘の高さより少しだけ低くするといいかもしれません。

机の高さも奥が深いですね。

皆さんも色々自分なりに書きやすい高さを研究してみてください。

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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名前:桐敷たかを
ペン字通信講座とペン字上達法の研究が趣味。

硬筆・毛筆書写技能検定1級合格を目指しています。

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